March 6, 2015

シンガポール



今週はシンガポールに来ています。バケーションではなく、仕事ですが。

アメリカにいたときには、アメリカと日本で頭がいっぱいだったのですが、日本に戻った今、アジアが身近に感じられ、気になります。仕事でも、アジア支社の同僚と仕事をする場面が増えて面白いです。

シンガポールを訪れるのはこれで2回目です。安全で多国籍なのが心地よいですが、何よりも気候が気に入りました。私は寒いのが苦手、東京の夏が好きです。アメリカで住んでいたシリコンバレー・サンフランシスコの天気の良さは有名ですが、私にとっては「十分に暑くならない」のが少し不満でした。特にサンフランシスコ市内は真夏でも冬のように寒くてコートが必要な日もあります。理想的にはロスの気候が好きですが、シンガポールの高温多湿な熱帯モンスーン気候も大変心地よく、快適です。外出する必要のないときに降る雨が好きですが、スコールはなかなかです(被害が出ない限り)。

今回は、事前に田村耕太郎さんの「アジア・シフトのすすめ」を読んでいたので、そこで得た知識を元に現地人の同僚とも話が弾み、一層充実した滞在になりました。リークアンユーのつくりあげたシステムの功罪について、それがもたらした繁栄と衰退についてなど、現地人から臨場感のある話を聞くことができました。本の中でも繰り返し言及されている、彼らの「日本好き」は、本当に半端ではなく、日本はアジアの「ディズニーランド」という印象、今後の日本が目指すべきはそこであるという意見には賛成です。

20年ぐらい前にアメリカに旅立った頃は、まだまだ西洋が圧倒的に魅力的で豊かに見えていました。当時、私と同世代の日本人はそうした感覚を持っていた人がマジョリティーだったと思います。アジアにも魅力はありましたが、それはどちらかというとアドベンチャー的なもので、恰好よく見えたのは西洋。国籍もそれぞれの友人たちとアメリカのキャンパスで雑談をしていて、私が"Wow, I look so Asian."(私、すごいアジア人の顔してる。)と鏡を見ながら口走ると、「それのどこが悪い!」とアジア出身の友人達が大笑いしながら反撃してきたことがありました。多分、私の発言のニュアンスに、アジア人に見えることへの誇りではなく、劣等感が滲み出ていたからでしょう。でも、気付いてみれば、今アジアの人達はとてもかっこよく見え、自分がアジア人であることには誇りを感じます。


近々、台湾にも出張で行く予定です。折角の機会なので、今年はもっとアジアについて勉強しようと思います。




No comments: